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鎌倉市議会9月定例会の閉会

2021年10月06日

皆さん、こんにちは。
鎌倉市議会議員のもり功一です。

10月1日、鎌倉市議会9月定例会が閉会いたしました。 本定例会におきまして、決算審査にあたり私は監査委員として登壇し意見を述べさせていただきました。

令和2年度は新型コロナウイルス感染症による影響のより多くの事業の縮小、延期が図られましたが、鎌倉市の財政状況は健全であることを確認しました。

一般会計決算については3点、意見として申し上げました。
1点目は市の現金、市債の状況です。
平成28年度以降、基金を含めた市の預金残高と市債残高を見ると、現金残高は増加する一方、市債残高は減少しております。キャッシュフローの増加は財務状況の健全性が保たれているものといえます。ただし、現金積み増し自体が目的とならぬよう申し添えました。

2点目はふるさと納税の状況です。
鎌倉市への寄付金は年々増加し、令和2年度は10億円を超えました。しかし、他市へ寄付することによる減収分約7億5千万円、寄付金獲得にかかる経費約5億円を捉えてみると、ふるさと納税制度が本市の財政にもたらす結果は赤字であります。寄付金獲得とあわせて、今後は市民税の流出を抑える工夫を期待します。

3点目は民有地における安全確保についてです。
本年7月、熱海市で発生した土石流災害では人命が奪われる痛ましい事故となりました。
この事故は民有地で発生しました。本来、土地所有者の責任において維持管理を行う必要があります。本市では民有地の維持管理費用の一部を助成する制度があるので、その周知徹底を求めました。

次に下水道事業会計の決算についてですが、下水道事業の経営状況、財政状況は健全であることを確認しました。
しかし、本市の管渠は法廷耐用年数を超えたものが多く、今後数年で急速に管渠老朽化が進む懸念があります。また、下水道使用料で賄うべき費用についても充分でないことがわかりました。市民生活に影響を及ぼすことがないよう、事業の合理化、効率化に努めるよう求めました。

もり功一