市政報告


 コロナ禍で鎌倉も大きな影響を受ける中、昨年の明るい話題の一つが2022年NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の製作が決定したことではないでしょうか。

 放送が始まれば鎌倉に大きな注目が集まることが予想されます。その地域経済への波及効果は大きく、この千載一遇の機会を最大限生かすにはどのような取り組みが必要なのか。私は現在放送されている『麒麟が来る』のドラマ感が設置されている岐阜県可児市と岐阜市を視察し、両市の担当者から話を聞くなどして調査を進めるとともに、9月、12月定例会において、鎌倉市の現状の取り組みについて質問しました。

 特に行政や商工会議所、観光協会などが連携してプロモーションやドラマ館に運営にあたる『推進協議会』の早期立ち上げを求めるとともに、統一のロゴやキャラクターを作成し地元の事業者が活用できるような仕組みづくり、庁内横断的な組織を発足させ、対外的な交渉を担う専門的な人材も登用するよう、提案しました。

 市は庁内に『大河ドラマ対策室』を発足させることや、4月に協議会を発足させ、専門家の招へいを予定していること、ドラマ館についても場所の選定を進めていることを明らかにしました。一方で、観光客が集中するオーバーツーリズム対策も必要であり、観光の分散化、周遊化についても求めました。

 コロナ禍で疲弊した鎌倉の商工業を救う千載一遇の機会として市民、事業者とともにオール鎌倉で取り組んでまいります。